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トゥモローネバーノーズ

10月1日。
 
サラリーマンとしての調教を受けた僕にとっては、重要な日だ。
期が変わる、重要な日だ。
 
いまの僕にとって、期が変わることなんてどうでも良い。
 
1年前に、ブログを書いて更新が止まってしまった、情けない日である。
 
それが2013年の10月1日だ。
 
 
 
自分を取り巻く環境は、だいぶ変わった。
 
だけど、はてブを相変わらず見ている。
 
数日前にみた文章。匿名のヒトの日記だ。
 
■仕事辞めてきた
 
このまま、あと30年以上も毎日働き続けてさ、
 
まともな貯蓄もないまま老後を迎えてさ、質素な生活を送って、
 
最後に「良い人生だった」つって死ぬ?
 
 
そんなの嫌だ。
 
 
一日一日充実した生き方をしたい。
 
でも、そんな贅沢な生活出来るほどの環境もスキルも職もコネもない!
 
だから、まだ楽しいことが一杯あって体が動くうちに
 
仕事を捨てて、やりたい事や趣味に費やす日々を過ごすことにした。
 
 
たとえ貯蓄が一年で無くなっても、描いてた理想と違った毎日であっても、
 
後悔はしないはずだ。
 
平凡な生活の有り難みが分かるんだから。
 
次は、その為に頑張れる。
 

 

ああ!!見た事ある。というか知ってる。

 

これは2年くらい前の僕じゃないか。

 

会社を辞めてからしばらくは、フワフワ。

 

 ”社会”というものから離れ、浮かび上がり、地に足がつかない存在となった。

 

 そして、僕はまた”社会”に徐々にコミットして行き、地に足をつけようとして必死に生きている。

 

後悔はしたのだろうか?厳密に言うとわからない。

 

偽善的でなく、純粋に誰かのためになりたい、という思いが今の日常を担保してくれている、ような気もしている。

 

 

 

昔、母親に聞いたことを、ふと思い出す。

 

小さい頃。といっても、小学生くらいの頃。

 

ひまわり畑に少女が立っているジャケットの、Mr.Childrenのアルバム。

 

そのCDを友達に借りてテープに録音した。

 

最近のiPhoneのように、斜めにお洒落に、曲のタイトルを表示してくれたりしない時代。

 

テープのケースの裏面に、タイトルが書ける紙が入っている。

 

自分の字が大嫌いだった僕は、母親にタイトルを書いてくれとせがむ。

 

アルバムの最後の曲を母親が名前ペンで書き終えた時、

 

英語を習ったことのない僕は、ひとつの疑問が浮かび、母親に聞いた。

 

 

 

tomorrow never knowsってどういう意味?

 

母親は教えてくれた。

 

「う〜ん。明日はわからない、って意味かな。」

 

 

 

全く理解できなかった。

 

 

 

何?オトナって、みんなしっかりした生き物で、ちゃんと暮らしているんでしょ?

 

明日なんて、ちゃんと訪れるでしょ??

 

なんで、そんなタイトルの曲があんなにカウントダウンTVでもMステでもランキングに入っているの?

 

 

 

コドモの僕には、全く理解できなかった。

 

今ならすごくよくわかる。

 

”誰かの為に生きてみても oh oh Tomorrow never knows

 

オトナに正解なんて無くて、みなトゥモローネバーノーズ状態なのだよね。

 

だけど、トゥモローネバーノーズ状態の中で、何か根拠の無いものにぶら下がりながらみんな生きているのだよね。

 

 

 

新たな事にチャレンジすると、うまくいかないことが多い。

 

過去の経験を活かせる部分もたくさんあるけど、1周目は完璧にいくわけがない。

 

そんなとき、自分の価値とか、存在とか、実力とか。

 

まあそんなことが、足りないなあ、と思わされる現実がこんなにある。

 

言い訳にできなくて、全て自分に向かってくる感覚、というのか。

 

そんなことを、認めて、ぐっと耐えて。ジャンプする時を待つだけ。

 

そうでも思わないと、耐えらんない。

 

何もできない、一歩も動けない。

 

失敗や悔しさを、じぶんのせいにする。言い訳じゃなく。

 

そういうことが、今の僕には必要なのだ、と思う。思うしか無い。

 

 

 

僕はそんな思いをしながら、この1年間食いつないで来た。

 

だけどそれが、本当に自分のやりたいことなのか?

 

と、青臭い自問自答をしながら、毎日を生きている。

 

何を手に入れ、何を捨てたか。

 

取捨選択の過程を振り返り、新しく手に入れたものに希望を託す一方、失ってしまった何かを悲しんでもいる。

 

もう一度、ブログをやろう、1年前に止まっていた何かを追いかけよう、としている。

 

きっと、今の僕ならトゥモローネバーノーズ状態の、深みを理解して、楽しめるはずだと思うから。