草食男子が目を覆いたくなる現実が詰まった「肉食女子に食べられちゃう技術」を読んだ感想

五反田の本屋さんで、今人気ですよ!売れてますよ!とこちらを向いていたので読んでみました。

肉食女子に食べられちゃう技術

肉食女子に食べられちゃう技術


技術と謳っているんだから、すばらしいマニュアルがいっぱい詰まっているんだろう!
と意気込んで、手に取ったら最後。

この本は、面白い違和感がたくさんあるのです。

まず全体の構成。

ぱっと見の感想、4・5・6・9章、ちょっとハードル高そうじゃね??

異業種交流会とか、クラブとか。そもそも「ねるとんパーティー」なんて今時言うの?
自分とは違う世界だろうと思う人は多いでしょう。
僕も、そのうちの一人。だけどここで心を折らずに、頑張って読んでみましょう。


  • 肉食女子とは

・nonnoで「男子の草食化でモテ基準がかわった!出会いに勝利せよ!」の特集が組まれた
→昔は受身の内容が中心。女子が男子へ攻め込んでいく時代に


・今の男子は「否モテ」
→趣味や興味に時間を注ぎ込むから、モテなくても良いという男子が急増


・負け犬ブーム
→出産のリスクが少ない若いうちに結婚したい。出会いに積極的になる女子が増えた


簡単に抜粋してみるとこんな感じ。
これはよく言われている「草食男子」の急増、それに伴っての「女子の肉食化」という構図ですね。

まあ、わかります。序章としてはこの内容が妥当としましょう。
じゃあ、こっからどうやって女子に食べられるのよ!!
こっからがこの本の、本当に面白いところw


  • 「合コン」で食べられちゃう技術

・チームワークが大事。円陣組んで掛け声をだすくらいの気持ちで

・名前を携帯にメモしといて、後半にさりげなく披露するとウケるよ

・ダサいやつは駄目!ファッション大事。デブなんて駄目だぜ!


何だかもっともなことを言ってらっしゃる。

著者の北上氏はファッション関係でもお仕事をされるような方らしくて、
ファッションコーディネートをしてくれるみたい。

これが下の絵となります。


これが・・・合コンでモテる服なのか。。。
まあ、無難っちゃ無難なのか。
きっとこれはベストなコーディネートなんだろう。たぶん。


いや、ちょっと待てよ。
この絵で気になるところがある。
拡大してみてみると・・・

【拡大図】

人相悪っ!!!

イメージ的には「ホンジャマカ恵さん」的な顔ですね。

この「リアルな絵のタッチ」いる?

萌え系のイラストレーターに書いてもらったら、もう少しこんなファッションにも柔らかく見えると思うけども。

  • 「デパート」で食べられちゃう技術

これは気になるタイトルですよね。
著者の言ってたことを記憶の限り書いてみると。

・デパガは派遣社員が多い。この不況で今の現状に不満を持っていることが多い

・お昼休みを狙え!昼休みは終わりの時間が決まっているから、声をかけたらOKしてもらえる可能性が高い。メシは1000円くらいなんだからおごれ!

・俺は池袋に行けば、制服で東武か西武かわかるんだぜ。

こういう理由で、デパガのお昼休み時はチャンス!と謳っているわけ。
まあ、この辺は実戦経験が活きていて、一番この本で価値があるところじゃないかなあ。

じゃあ、その際にベストなファッションはこれだっ!・・


    
完全にギャル男じゃねえか・・・
ん??まだ気になる所があるな。

【拡大図】

いや、もうファッションとかじゃないよ!肌の色!

黒っ!w

まあ、いい。これでデパガを落とせるなら日焼けサロンでも何でもいけと言う事か。

  • 「夏イベント」で食べられちゃう技術

夏は開放的な季節だからチャンス!

著者は花火を女の子と見に行って、夜は何発も別の花火を打ち上げましたよ

という体験談しか思いだせません。

じゃあ、君が花火を打ち上げるにはこんなファッションをすればいいんだぜ!


【拡大図】


もう、キャラ変わりすぎだろ・・・

今年の夏はNEWYORKロゴが入ったTシャツがバカ売れするんだろう。

  • 大きな違和感を感じる内容

重要なポイント。タイトルがおかしい。

「肉食女子に食べられちゃう技術」

この「肉食女子」「られちゃう」がとっても厄介なキーワードなのだ。

タイトル見たら、「草食男子の強みを活かして、肉食女子に食べられる本なんじゃないか?」
と、思うでしょ。普通。

僕はそう思って、読みました。内容はぜんぜん違う。


著者は最初、「女子を食べる」と書いていて、最後に編集者から

「今流行りの草食系男子を狙って、文末を全部「食べられちゃう」にしましょう」

と言われて書き換えたんじゃないか?と思ってしまうような違和感。*1

肉食女子とか草食男子とか最初に謳ってる割に、そこに対するアプローチが無い。

今の若者の価値観について、全く活かそうとしてない。

つまり、10年前から通用してきた、自分のやり方の押し売り。

「肉食女子」も「食べられちゃう」も出てこないんだから

「女子を食べちゃう技術」というタイトルで充分な内容。

でもそんなタイトルにしたら、インパクトが無さ過ぎるけど。

現代のモテ論を語るようなタイトルに強引にした感がありすぎる。

紛らわしいタイトルをつけるなっ!と思うわけです。

  • ただのサラリーマンがこの本を読んでみて、改めて自分が草食系というか現代の若者の価値観に近いことに気づいた。

北川氏は40代。本の帯に書いてあったけど、1077人とセックスしたのがステイタス。

他にも、20代後半から30代前半の周りの結婚から取り残されている娘を狙えとか、
すこし奇抜なファッションか、統一感の無いワンアイテムを持ってる娘を狙えとか(そういう娘は精神的に不安定でヤリやすいらしいw)。

女の子の精神的なところを突く、攻め方も書いてました。

僕は「自分のセックス・欲望のために、なぜそこまでできるんだろうか」

良い人を装ってるんじゃなくて、本当に素直にに思ったことです。

その女性たちの気持ちを傷つけてしまうのではないか
(そして、自分も傷ついてしまうのではないか)


これが感想です。
まさに、若者の考え方を象徴した意見ではないでしょうか。

  • この本から何を学ぶべきなのだろうか


視点を変えてみると、北川氏の志や姿勢はすごい。

最終到達点が女の子とのセックスでも。

この点に関しては今の若者に圧倒的に無いものです。

若者は傷つきたくないから、リアルを手に入れようとしない。

SEXというリアルを手に入れるためには、精神的弱者を攻めろと。

生半可な優しさはいらないというわけ。

しかし、これくらいの姿勢がないと、志は達成できないということ北川氏は言いたいのかもしれません。

現実は甘くないってことか。

一見くだらないゴールのために一生懸命な内容にも見えますが、そのプロセスに、とても強さを感じるものでした。

だからと言って、日サロに行って、デパート付近をうろちょろしようとは思わなかったけど。

*1:著者が使う「食べられちゃう」は「女の子に食べて頂く」というニュアンスも含まれているようだが、そういう謙虚さがあるようでは、ただ食べるだけなんて行為はできないんじゃないの?って思ってしまうから気持ち悪い